来こうした事は学校と教育行政がきちんと責任をもって解決すべき問題です。
しかし、国立市教育委員会の<子どもの人権>の考え方に基づくと、むしろ今までの、自由や自主性を尊重する国立の教育のあり方に問題があったという事のようです。子どもにも責任を負わせるべき、という考え方によって立つ教育をしていこうとしているようです。そのことについて、私たちは異論があります。教育の責任は、まずは大人にあると考えます。しかし、この答えは簡単には出ないでしょう。だから私たちは教育委員会とも、ねばり強く話し合っていきたいと思っていますが、でも子どもたちの現状は、それを待つことを許しません。また気がついた時には、子どもの側に立つ教職員もいなくなってしまいます。そこで思い切って、自分たちの手で、自分たちの守りたいものを守っていこう、また新たに目指すものを創り出してみようと思いたちました。戦後、積み重ねられてきた、国立の教育が潰されようとしている今、もう一度、国立の市民が求める教育と学校とはどんなものなのか、みんなで考え、実践してみたい、そして子どもたちが孤立したり、絶望したりしないで、元気に生きられる街と学校を取り戻したい、そんな思いです。
そのためには、まず市民が自分たちで自由に考え、話し合い、行動するために使える、活動の拠点を持ちたいと思いました。そして、いつでも話したい時に話すことができ、場所捜しや時間に追われることなく、話し合いや作業が出来る場、また一人で考えてもいい考えが浮かばない時、ちょっと相談できるそんな所、そして時には、ホッと一息ついてみる場があれば、大人も子どもも、元気にこれからもやっていけるのではないかと、思うのです。
■close